ダメージを受けていない「しなやかな髪」の条件

ダメージから見た理想的な髪質とは、ダメージがなく、充分な量の「水分」、充分な量の「タンパク質」、充分な量と適切な質の「脂質」、適切な質の「タンパク質イオンバランス」がそろっている髪質のことを指します。すなわち、「すこやかな毛髪」がダメージから見た理想的な髪といえます。

<水分>

すこやかな毛髪の水分は約12%で、毛髪にしっかりと結びついている水と、湿度などで変化する自由水からなります。自由水以外は、毛髪のダメージに伴い失われる水で、ダメージの目安になります。

<タンパク質>

すこやかな毛髪のタンパク質は約80%で、ケラチンタンパク質と非ケラチンタンパク質からなります。毛髪の主成分であるタンパク質は、ダメージに伴い失われ、パーマやヘアカラーの作用・持ちに大きな影響を与え、ダメージの目安にもなります。

<脂質>

すこやかな毛髪の脂質は約3.5%で、タンパク質を接着し隙間のない毛髪を保ち、毛髪に撥水性を与え保護します。毛髪のダメージに伴い脂質は失われ、特にパーマやヘアカラーの作用に大きな影響を与え、ダメージの目安にもなります。

<タンパク質イオンバランス>

すこやかな毛髪のタンパク質イオンバランスは+40%-60%で、毛髪が正常につくられない場合やダメージによって、イオンバランスはくずれてしまいます。特にダメージにより-の比率が多くなってしまいます。-が増加すると、静電気が発生しやすくなり、毛髪のまとまり感が低下します。これは、カラーやパーマにより、シスチン結合がシステイン酸とよばれる-の性質に変化することによりおこります。

また、すこやかな毛髪をつくるためには、すこやかな頭皮が必要です。このすこやかな頭皮を保つためには、適切なスキャルプケア・良好な体調・適切な栄養が必要です。すこやかな毛髪がつくられたとしても、ダメージを受けていないことと同時に、適切なヘアケアが行われなければ、この状態を保つことはできません。